【デフレ時のマーケティング戦略】 ~ 松・竹・梅 ~ [ビジネス]
【デフレ時のマーケティング戦略】 ~ 松・竹・梅 ~
ちょっと古いですが、私のメルマガネタを整理していたら
出てきました。
懐かしいですねぇ。
「広がる『松・竹・梅』」(日経新聞:平成16年6月30日より)「価格を探る」というシリーズの(中)から。
低価格フレンチレストランブームの火付け役のレストランが、
単価の引き上げで予想以上の成功をおさめている。
従来は、フルコース3500円と5000円の2種類。
これを
1年半前に4000円、
5200円、
7560円
の3種類に改定。
注文比率は1番高いメニューが5割、2番目が4割。
オーナーシェフの話では、「このお店に追随して3000円台のフレンチを
提供する店が急増。
顧客のすそ野が広がった。すると食べ慣れた客がさらに上を求め始めた」
3種類の価格体系は初心者にも、常連客にも対応でき、顧客に「次はもうひとつ高いメニューを」と
段階を踏む楽しさも提供する。
これが付加価値を求め始めた消費者の心をとらえた。
日本で慣れ親しんだ「松竹梅」。
この店は従来になかった「松」というものを設定することにより、
「梅」に親しんだ顧客の消費者単価が上昇。
「ツープライス」を売り物にする紳士服専門店も同様な「松竹梅」手法の実験に乗り出した。
この話はデフレ克服の秘策として紹介されています。
日本人が無難な「竹」を選びがちという心理に着目。
みなさんはいかがお感じになりましたか。
銀座の百貨店で、高級輸入ジーンズの品揃えを昨年3月から品揃えを拡充。
価格の上限をそれまでの2万円台から3万3千円に引き上げ。
その結果、消費者の2万円台に対する抵抗感がなくなり、2万円台だけでなく3万円台のジーンズも売上が増加。
スーパーでも、2千円前後と6千円前後が売れ筋だったジーンズ売り場の60種類の高額輸入ブランドを導入。
すると今まであまり動かなかった高価格帯の1万円前後の商品が売れ出し、平均単価が上昇。
「高いから売れない」と思われていた商品を、「高く思わせない」商品に。
「松竹梅」は消費者の値ごろ感から解き放つ、マジックでもある。
と結ばれています。
売れない、と嘆くより、
どうすれば売れるのか?
どうすれば喜ばれるのか?
発想を変えていかなければなりません。
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